着床後の栄養膜細胞の働き
そもそも、妊娠とは
「妊娠」とは、精子と卵子が出会って受精卵となり、子宮内膜に着床した時点で妊娠となります。受精卵になった時点ではまだ妊娠とは言えないのです。
では、着床とは?
受精卵は、受精後だいたい5日から6日目に胚盤胞となります。胚盤胞は子宮腔内に達し、さらに1日経過したところで胚盤胞が拡張します。すると、透明帯の一部が破れてそこから内細胞塊と栄養膜細胞層が外に出てくるのです。
この状態を孵化といい、これが子宮内膜とくっついて中に入り込み、着床が成立するのです。
着床後の栄養膜細胞の働き
着床後、栄養膜細胞はどうなるのでしょう。着床した後は、受精卵から胎盤を作る細胞(栄養膜細胞)がヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを活性化させます。これが活発になると卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌を促していきます。
こうなることで、月経が止まり、基礎体温を高温の状態で維持することになります。妊娠したら基礎体温が高温のままになると言われているのはこういうことからなのですね。
だんだんと胎盤ができてきて、さらに受精卵は分裂を繰り返して分化していきます。受精してからだいたい3週間後くらいに胎芽は人間らしい形になり、内臓の形成が始まってきます。そして脳や神経管の発達、心臓や血管が発達していきます。
超初期段階から栄養面には気をつけるべし
妊娠の超初期の段階というか、妊活を始めた時から食事などで栄養面は気をつけますが、同時期に葉酸サプリも摂取すると良いでしょう。
葉酸には神経管閉鎖障害を防ぐ働きがあると言われ、脳や神経管が発達する時期に葉酸を摂っていると良いと言われています。妊活を始めたら葉酸サプリも一緒に始めてくださいね。